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ステージ上の君がいちばん!

私がみた『世界でいちばん美しい~鎌倉物語~』

こんにちはこんばんは~~!!!!!!!

 

横原悠毅×椿泰我 通称「よこつば」W主演ミュージカル『世界でいちばん美しい~鎌倉物語~』(せかうつ)がいよいよ大千秋楽を迎えます!!

 

最高ビジュとあらすじを読んでから楽しみにしていた本ミュージカルですが、今回も原作読まずに「初見の新鮮さ」で観劇しました。

観劇自体一度だけだったのではてブロを書く気は無かったのですが…良い意味で心に刺さった部分があり、せっかくなので感じたものを文字に起こすことにしました。

ブログというよりも備忘録かな?

 

細かい所や作品の全体感を知りたい方は他のPINKyの感想を探してみてね😉♡

 

 

※10/31に観劇したので記憶違いあるかも!ニュアンスで読んでくださいね

 

 

◆『死』とは、『生』とは。

いきなり副題重くね?と思ったあなた。ごめんね。私もそう思う~~でもこれを考えるに至ったのは横原くん演じるせったクンの言葉がきっかけでした。

 

「友達がいなかったら死んでた」

「僕を殺すことは誰もできないよ」

 

前者は幼い頃の椿くん演じるトオルとのシーン。

後者はまさにせったクンに死が迫るシーンです。

 

原作未読だよ~という話は文頭にもしましたが、あらすじと「せったクンが亡くなる」ということだけは知っていました。

どんな亡くなり方をするのかまでは知らなかったので前者のシーンの時は(事故とかで死んじゃうのかな…)などと想像しながら泣きそうになってました。妄想力が高いのですぐ涙腺緩みます。特技です。

 

変わり者(恐らくせったクンはサヴァン症候群などじゃないかな、と思う)で同級生には馬鹿にされるばかりだったせったクン。

そんな彼にいつも笑顔で(椿くんの笑顔がまじで可愛いごはんおかわりできる)接し、そして運命であるピアノに出逢わせてくれたトオルはせったクンにとって唯一無二の「友達」でした。

 

自分を奇異の目で見ることもなく、勉強ができなくても馬鹿にせず、一緒に遊び大好きなものを共有し、そして熱中できるピアノに出逢わせてくれたトオルはせったクンにとって人生の支えであり、救いだったのだと思います。

もしトオルがいなかったら?きっとせったクンの世界は酷く狭く苦しいものだったと思います。

誰も受け入れてくれず、どこにも行けず、何者にもなれない。それはつまり他者によって殺されるようなもの。死の世界。

 

そんなものが詰まっているように感じて、幼いせったクンの、それも純粋な

「友達がいなかったら死んでた」

の一言は私に大きく刺さりました。

ピアノを弾きながらさらりと言う、という演出がなおそう思わせたのかも。よこぴーのお芝居とても良かった…。

 

トオルトオルで、ちゃんとせったクンの才能に嫉妬したり言動に怒ったりするのだけどでも最後には「せったクンは凄いな」というリスペクトを持って共に居続けたのが人間臭くて好きでした。

だって大体どっちかじゃない?トオルはこっから一度クソ捻くれるのかな!?それとも超光の主人公タイプ!?って思ったらそうじゃなかった。

でもトオルのような人間性の方が「リアル」な気がしたし、せったクンがトオルをそういう人間にさせた気もする。無意識にお互いに相手の人生に花を与えたのかも。

もう、この時点で「美しい」よね…)

マウトラでも思ったけど椿くんは陽の中の陰を感じさせる、心の機微な表現がとても良い~

 

そうして成長していく二人に様々なめちゃハピコメディなども巻き起こっていき(プッチーニ♪が可愛すぎるみんなでオペラを作ろうぜ)(信頼の原田優一あまりに最高すぎLOVE)(指揮やってるのについオペラ見入っちゃってアワアワするせったクン保護案件)(こんなに幸せなのにせったクン死んじゃうのは嘘じゃん?)などど思っているうちに運命のシーンとなります…。心のツイート多

 

実は舞台冒頭であの原田さんが出てきた時、死神みたいだな、と思ったのです。

だからきっと最後はあの役がせったクンを連れてっちゃうんだ…と。

悲しいけれどその予想は当たり、そして残念ながら想像とは違った死を迎えるのです。

あまりに衝撃的な、悲劇。

 

けれどその時にせったクンが歌ったのが『音楽の旅人』でした。

 

〈僕は音楽の旅人だ 僕を殺すことは誰にもできないよ〉

 

幼い頃、「友達がいなかったら死んでた」なんて言っていたせったクン。

でも今の彼にはトオルをはじめたくさんの温かい人々と愛、音楽がある。

その出会いのお陰で、窮屈な人生を歩む死の未来は消え去り、せったクンは自由な「音楽の旅人」になることができたのです。

 

これは単純な生き物としての生死の話ではなくて、魂や心といった一人の人間の尊厳、在り方なのだと思いました。

例え生き物として生きていても、心が死んでしまっていてはそれは死んでいるのと同じ。

だからせったクンは死神の刃に倒れても【他者に殺される】なんてことはない。

音楽の旅人として【自由に生き続ける】

わたしはそのせったクンの在り方を“美しい”と感じました。

 

 

こうして悲しみの中でもせったクンという光がみんなを照らしながら、物語は終幕を迎えました。

私は舞台観劇が趣味ですが古典とか有名作品に詳しいわけではありません。

でも、主人公たちが音楽や愛に出会い、最後には“死神”が攫ってしまう悲しくも美しい物語性がまるで「オペラみたいだな」と感じました。

なるほどだから鎌倉物語か、なんて。

 

感じ方は人それぞれですし、原作を読めばまた変わると思います。

あと観た回数とか演じるごとに芝居も変わるしね!

みんなのみたせかうつはどんな物語だったんだろう。ただの悲劇、ではなかったよね。

 

 

なにはともあれ、せかうつ千秋楽。鎌倉物語の最後も美しく終わりを迎えられますように!

 

 

 

 

 

 

 

最後に一言だけいい?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

よこぴのせったクンビジュドツボなんですけど考えたの誰~~~~!?!?!?!?!?大感謝