舞台マウストラップ~ねずみとり~観てきたよ
こんにちはこんばんは。
2022年現場初めは椿泰我くん初外部&初座長を務めた「舞台マウストラップ」でした!
原作はアガサクリスティーのミステリー小説で海外では何度も上演されている作品になります。
そんな今作の演出を手掛けたのが元吉庸泰さんなのですが…私元吉さんの脚本・演出大好きなんですよね~~~~~!!!
と!いうことで!舞台も考察も大好きなオタクとして最高なスタートを切ったのでネタバレに配慮しつつ感想を書き殴ったよ!
原作未読、元吉さんの舞台を観た数も決して多くはありませんが<共犯者>になった方と感想が共有出来たらな~の気持ちです😊
※大きなネタバレはしていませんがキャラクターの関係性などには触れています
※まっさらな気持ちでマウトラ観たい人は観劇後に読んでくださいね🙋♀️
~まずはジャブで前説コーナーの感想から~
1. ツ~バキバキ!緊張の前説
開演約5分前に椿くんによる前説。
1/13昼公演、全体の2公演目を観に行ったのですが緊張しててカワイイーーー!!!(ゲロ甘判定)
連番した椿担に「椿くん早口になってるから…」とは聞いてたんですがその通りでwww愛おしwwwこんな初々しさは今しか見れないので堪能しましょう。
そしていつか落ち着いてできるようになった姿をみてオタクは感動しちゃうってね…
ちなみに初日には椿ママが観に来ていたそうで、椿くんの口から「ママ」を直接聞けた瞬間にチケ代はタダになりました。
椿ママ!!筋肉痛お大事にです!!!
~こっから本題だよん~
2. 愛と嫉妬と慈愛
ミステリーあるあるの真実と共に抉り出されていく人間の本性。今作では物語のボルテージが上がって行けばいくほど怒涛の会話劇になっていきます。
初見は台詞を追うのに必死!でもだからこそ見入っていく。
そんな「怒涛の会話劇によって生み出される心の膿と美しさ」に関しては元吉さんの得意分野ではないかな?と思っています。
個人的な感想ではあるけれど元吉さんは「愛と嫉妬」「母性と母を求める幼子(家族愛)=慈愛」の表現が妙。激しい台詞の応酬によって残ったそれが、最後には観客の心に強く残るんですよね。。。
どんなに泥沼の人間性を見せつけられても、その先にある美しい想いを知ってしまったら泣くしかないじゃん??
元吉作品は観た後に嵐の後の朝のような、寒い冬の晴れた朝の様な、吸った空気が冷たく澄んでいる様な気持ちになります。語彙がやばすぎる。伝われ。
少し話が逸れましたが!
今作「マウストラップ」では椿くん演じるジャイルズ、その妻モリ―、そして宿泊客クリストファが「愛と嫉妬」「母性と母を求める幼子(家族愛)」の役割を担っていたと思います。
終盤にはもう一組それが発生するのですが…それはネタバレになるので。沈黙✋❗❗❗(cv椿くん)
3. ジャイルズの嫉妬とモリ―の疑心
モリ―とクリストファのバグ距離感見てドッキドキしっぱなしだったんですけど!?えっ二人って実は姉弟だったりする!?!と、まあ見事にハラハラしていた私。私がハラハラするなら夫のジャイルズはそりゃもーーー嫉妬の嵐です。
序盤はぷんすこしている、可愛げのある嫉妬ぶりだったジャイルズも殺人が起こり全員が疑い合う緊張感の中で苛立ちを露わにしていきます。
途中、モリ―と話すクリストファを椅子に腰掛けながらつっっっめたい目で睨んでいたジャイルズにテンション爆上げしました。ごめん。でも普段ニッコニコ☆元気印✨な椿くんが怒りの感情のままモリ―に詰め寄るシーンとか、ねえ…?良い悪っぷりでした。
終始緊張が取れてなさそうな椿くんでしたが嫉妬や憎悪、という負の感情へのスイッチの切り替え方がとてもよかった。叫んで無理矢理作っている訳でもなく。きちんと<ジャイルズとしての感情>があったと思います。
そのシーンがあるからこそラストシーンが気持ちよくなるんですよね~~ですよね!?元吉さん!?
一方、怯えるモリ―はジャイルズの行動にも不安を抱くようになります。
ちゃきちゃきした姉さん女房のように見えた彼女が次第にヒステリックになっていく様は胃が痛かったな…。ただし彼女がその様になってもジャイルズはモリ―を愛しているんですよね。
正に「愛と嫉妬」を担う二人。
4. モリ―とクリストファと母性
初対面のはずのクリストファに甘々なモリ―。さながら自担ヨシヨシをするオタクのよう。(コラ)
ただしそれはクリストファの人間性に対してモリ―の過去が影響していたことが分かっていきます。
ちなみに私クリストファめっちゃ好きになっちゃったんですよね~~ああいうキャラに弱い~~~お菓子あげる、、、。
またこの二人は<母と子>のような関係になっているな、と思いました。
なので作品の中でモリ―は失った<母性>を、クリストファは得られなかった/手放さざるを得なかった<母の愛>をお互いに取り戻していきます。
(クリストファに関しては過去の深堀がさほどないのでほぼ想像ですが…)
ソファに座るモリ―の腹にうずまる様にして抱き付くクリストファとか、まさに<母と子>の母体回帰表現じゃなかったですか?すんごい刺さった。元吉さんっぽい。
視点を変えてみれば相互依存にも近しい二人ですが、ラストシーンで抱擁するジャイルズとモリ―を見て、クリストファは少し寂しそうに、けれども愛おしそうに微笑んでそっと静かに退場していきます。
母の愛を受けた子供の成長。クリストファの精神的な親離れのシーンだと思いました。クリストファ幸せにしてぇ~~~~
5. ミス・ケースウェル
ジェンダーレスっぽい役割の釈さん演じるミス・ケースウェル。もう一度見られるなら改めて彼女に注目して見てみたいですね…。釈さんがやってんだから!と思って注意はしてたんですけど観終わった今、改めてそう思います。
彼女もまた、失った「愛」を取り戻していく。ずるいな~~。みんなどう思った!?
6.まとめ
恥ずかしながらアガサの小説もまともに読んだことがありません!が!作品を基にした舞台などは観たことがあったので元吉さんが演出をすると聞いた時からめちゃくちゃ楽しみしていました!絶対合うもん!!そして合ってた!!!
またそんな舞台が記念すべき椿くん初座長公演と重なって本当に幸運でした😊
椿くんのことなので千秋楽に向かって更に良くなっていくんでしょうね…どうぞそのまま「嫉妬」の役割を磨いていってください!
は~~それにしても面白かった。舞台を思い返すためにも原作読みます🥺
観劇した人はよかったら感想教えて欲しい~~!あなたのマウストラップの話をっ聞かせてっっ