こんにちはこんばんはオタクです。
当日券目の前で売り切れからのキャン待ち胃痛緊張を乗り越え、無事観劇してきました「オーファンズ」!
発表された時から気になっていたもののスケジュールも詰まっていたので様子見をしていたのですが、公演後にSNSで上がる村井くんの満たされた顔を見たら、これは行くべきじゃないか!?と思い飛び込んできました🏃
偶然にもアフトー日で演出の荒井さんのお話も聞けて大満足の1日となりました。
本当はもっとしっかりとした言葉を綴りたいのですが、記憶が鮮明なうちに残しておきたくてほぼ箇条書きみたいな観劇ブログを記します✍
★まず全体で思ったこと。
人の温かさ、体温に触れる、人の手を取れる
=救われる、という構図。
他の作品でもこの構図は確認できるけど、改めて人に触れるというのは〈心を許す〉ということであり、差し出された手を取ることは〈自分の弱さを認めること〉でもあるんだなぁと思った。
これらができた時に、人はようやく救われるのかもしれない。
またタイトルの「orphans」はハロルドも含めた“孤児たち”の物語という意味なのかなって。
★トリート
乱暴者と思うけれど、彼は自分の居場所と弟を喪うことを恐れていただけ。
彼もまた、何も知らない少年だった。
・レストランに行った時のこと
→フィリップは食物アレルギーでは?でも苦しんだ原因が分からない。きっと家にいた時は何もなかった=家の中で触れる・食べるものは安全。それがやがて“家の外に出たから”という呪いになった。
また自分が不在の時に弟をどう守るのか?外に出ないように仕向けなければならなかった。
彼は本当の事を知っていたけれど、弟に何かを教えられるほど世界を知らなかった。
→フィリップはトリートに「教えてくれなかった!」と怒ったけれどトリート自身も大人から教えてもらう機会を得られなかった、何も知らない子供なんだよね。
・家に押し入られてフィリップが誘拐されそうになったこと
フィリップがタンスに隠れるようになったこと、自分のあずかり知らぬところで他人が家に来ることをトリートが強く嫌がる理由がここで繋がる。
→いずれも、“弟の喪失”を恐怖した。トリートのトラウマの一つ。
・母を失い、たった一人のか弱い弟を守ることがフィリップの人生であり目的になっていた。
自分という存在の証明、たった一人の家族。
触れることのできる、唯一の人間。
フィリップが乱暴なのは外部を恐れているから。
守るにはそれしかなかったから。
フィリップの首を絞めた時、本当に殺してしまいそうになったことに心から恐怖していたから、「居なくなれ」なんて全く思っていなかっと感じた。
・本当は甘えたかった、母の温もりが欲しかった、肩を抱いて慰めてほしかった。
→ハロルドの手に触れてようやく「嫌だ!」と叫んだ。
→自分の弱さと人の温もりを知った、自分を包んでくれる大きな愛を知った。
トリートがやっと泣くことができたシーンでもある。
・山時⇔トリート
子役出身の山時くんとトリートは「早くに大人になる時」を迎えたことが共通点な気がする。
アフトーの時に不慣れさと若さゆえの慌ただしさと、きっちり話を回さなきゃ!と意識して動くしっかり者の二面性を感じた。
頑張っている姿にもっと大人に甘えたっていいんだよ〜!と思いつつ、それが彼の魅力だしトリートになった理由だよなと思うなどした🙂↕
★フィリップ
純真無垢!恐らく発達障害とか軽度の自閉症みたいな、そういったものがある気がする。(この辺知識がなくて申し訳ない)
だが学ぶことの才能はある。
文字も本当は読めるんだよね…?
きっと彼は“知る”ことができれば無限の可能性がある。才能が開花する。でも多分、一番の才能はその純真無垢な素直さ。
壁の落書きは全部フィリップが描いたのかな?
2階へ続く階段の壁に人が二人描かれていたんだけど、あれは兄弟だったのかなぁ…。
複数回観れたらそこも観察がいがあっただろうなー!
・フィリップにとっての『世界』
それまでは兄・フィリップが世界の全てだった。
フィリップが教えてくれること、手渡してくれることが全て。でも無意識にそれじゃ足りなくなっていた。
→学ぶ才能がある者に、それを止めることはできない。
・人の温もり
誘拐されそうになった過去があっても、人の手を取れたフィリップ。
愛を求めることになんら躊躇はなかったし、また他者:ハロルドからの愛も真っ直ぐに受け止めていた。
素直な子というのは吸収が早い!ハロルドもそれを理解していたと思う。
・外の世界へ
星空の演出素敵すぎた!!!
思わず「わぁ…」って声が出るかと思った笑
きっとフィリップと同じ顔を私もしていたでしょう、、笑
・本島⇔フィリップ
彼もまたフィリップになった理由がつまりまくっているというか…!
アフトーでも感じた危なっかしさと目を奪われる感じ、でも底なしの才能の気配があると確信できる姿。ああフィリップだなって思った😂
そのまま真っ直ぐ育ってほしい!
★ハロルド
孤児院というドン底から這い上がった男。
根っこの優しさがある。
兄弟の姿に昔の自分や喪った仲間たちを重ねていた。
大人として手を差し伸べてくれた。
たくさんのことを“教えて”くれた。
ハロルド自身はとても賢く聡明な人だったんだろうな。
肩を抱いてもらうこと、慰めてもらえること、人の温もり。それらが自分を救った・ここまで生きてこれた理由だと分かっていたから兄弟にもそうしたかったんだよね。
同じオーファンズであり、父親になってくれたひと。
優しい目も厳しい顔も印象的だった。
・村井良大という役者とハロルド
ナチュラルであること、“ただ居るだけ”なのに物語を背負うことができるひと、目の語りが秀でているひと。
何でこの人はこんなにナチュラルに“立っているだけ”に見えて全てを包括するような芝居ができるのでしょうか???
でもただ傍観者でいるだけじゃない。
適当で軽薄そうな顔も、めちゃくちゃな動きも出来て笑いもいけちゃう。
面白い人なのかなーと思った瞬間には目のハイライトがさっと消えて「この人は簡単に人を殺せるんだ」とも思える。
大きな一面と思ったものは非常に多様な面と面の繋がりだった…みたいな。
歳を重ねた村井くんだからこそ観れたハロルド。
村井くんだからこそ、出会えたハロルド。
そんな感じ。
村井くんのお芝居とか在り方って非常に言語化が難しいんだよね…。
そういう「空気」のような人であり、でも真ん中にスッと立って全てを受け止められる力もあってさ。
でもそういったところを引っくるめて〈ハロルドらしかった〉ように思う。
★舞台セット


開演前と終演後は撮影可でした。美しかったー!
〈オーファンズ〉という物語において
『家の外に出ること』
が重要だったから、三方囲いの舞台セットに通路演出を取り入れたということをアフトーにて荒井さんが仰っていたのが非常に記憶に残ってる。
というか、めっっちゃくちゃ納得できた。
特に通路演出ってそれって意味あるの?とか集客やオタク向けに入れたんじゃない?と感じる時もあるので……ね…🤫
オーファンズは荒井さんのお話がなくとも没入感で十分楽しめたけど、説明を受けてよりぐっときた。
キャスティング、舞台美術、演出…全てに意味があったと納得できる舞台作品に出会えることは本当に幸せだと思います!
1回の観劇だったので記憶が今もポロポロと流れ消えていってしまっているのだけど、なんとか言葉に残せてよかった。
儚くて、夢幻のようで、でも確かに在った3人の世界。
またどこかでこの物語と出会えますように!



